愛媛県発注の公共工事を巡る官製談合事件で、公表されていない価格を業者に漏らしたとして、県は11日付で、元課長の男を懲戒免職処分にしたと発表しました。

県によりますと、処分を受けたのは、県中予地方局河川砂防課の元課長・鈴木俊博被告(58)です。

鈴木被告は、県の久万高原土木事務所の建設課長だった去年2月と3月に実施された公共工事の入札をめぐり、公表されていない価格を業者側に漏らし落札させた、官製談合防止法違反などの罪で起訴され、現在、公判中です。

県の聞き取りに鈴木被告は「元上司に頼まれ、心の弱さが出てしまった」と、情報漏えいを認めたことなどから、県は11日付で懲戒免職の処分を決めました。

また、中村知事は「今回の事態を重く受け止め、信頼回復に努めてまいりたい」とのコメントを出しています。