空梅雨による水不足や最近の高温続きで新潟県内では25年産米の作柄や品質が懸念されています。こうした中11日、県やJAによる対策会議が開かれ、出穂期を前に今後の対応策が検討されました。

【記者リポート】「気になる今年のコメ、空梅雨の水不足と、ここ最近の暑さどう影響するのか関係者がこれから話し合います」

農業関係者が一堂に集まった会議。現在の稲の状況について報告されました。

【県農林水産部 堀武志 参事】「高温により葉色が急激に低下することがが懸念される」

6月以降の高温で栄養不足となり、葉が色あせるの褪色が見られ、穂が出る前に肥料を撒く「穂肥」が欠かせないとしました。

おととしは貯水率が0%になったダムもありましたが、今年は先月末時点で、農業用ダムの平均貯水率は96.1%と問題ないものの、空梅雨の影響でこのまま雨量が少ない場合に備え各市町村に対策の検討を指示したということです。

おととしは猛暑と渇水により等級も収量もダメージを受け「令和の米騒動」の一因となった新潟のコメ。

コメの出来を左右する出穂期を控え、農家の試行錯誤が続きます。