アメリカのトランプ大統領は7月8日、8月1日から日本からの輸入品に関して25%の関税をかけると表明しました。

アメリカは2025年4月から日本を含む、全ての国と地域からの輸入品を対象に10%の関税をかけていて、現状の10%と比べると2.5倍にもなる数字です。

二転三転するトランプ関税にアメリカへ商品を輸出している企業は不安を隠せません。北九州市の企業を取材しました。

受注が1割減少

フェニックス 富永健康 社長
「こちらが受注の注文書になりますね。こちらがロサンゼルス向け、今メインはロサンゼルス向けが多いんですけど」

北九州市門司区の水産加工会社「フェニックス」。

イカやイクラなどの加工食品を輸出していて、売り上げの半分を海外が占めています。

そのうち3割がアメリカです。

トランプ関税の影響を受け、4月以降、アメリカからの受注が前年に比べて10%ほど減少。

さらに、8月1日からは新たに25%の関税が日本に突きつけられています。

フェニックス 富永健康 社長
「(関税が)10%上がっただけでも目減りしているので、さらに落ちるのかと思うと正直厳しいなという思い。非常に不透明なところが一番。資金繰りも非常に負担になってくるわけなので非常に厳しい状況」