イギリスのスターマー首相とフランスのマクロン大統領が会談し、不法移民対策や核抑止力の連携強化などで合意しました。
スターマー首相は国賓として3日間イギリスを訪れていたマクロン大統領と会談し、フランスから小型ボートでイギリスに不法入国する移民への対策として、「試験的な送還制度」の運用を始めることで合意しました。
「送還制度」は、不法にイギリスに到着した移民をフランスに送り返す代わりに、これまで不法入国を試みたことのない難民申請者に限り、フランスから正式に同じ人数を受け入れるというシステムです。
イギリス内務省によると、今年1月から6月末までに英仏海峡を渡りイギリスに到着した難民申請者は2万人近くにのぼり、2018年に統計をとり始めて以来、上半期としては最多となっています。
また、両首脳は核兵器の抑止力に関して連携を強化することで合意しました。
それぞれの独立した核抑止力の協調運用を初めて正式に確認するもので、スターマー氏は「極端な脅威に対して、両国が共同で対応する意思を明確にした」と述べています。
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