国賓としてモンゴルを公式訪問中の天皇陛下が、モンゴル仏教の中心的寺院である「ガンダン寺」を訪問されました。

陛下は日本時間きょう午後3時半ごろ、モンゴルの首都・ウランバートル市内にある「ガンダン寺」を訪問し、伝統的な音楽と仮面舞踊で歓迎を受けられました。

「ガンダン寺」は1838年に学問寺として建立されたモンゴル仏教の中心的寺院で、2002年には秋篠宮ご夫妻も訪問されています。

きょう陛下は、「ガンダン寺」の敷地内にある観音堂を案内されると、モンゴルの文化遺産である高さ26メートルの観音像をご覧になりました。

寺のトップである僧院長が現在の観音像について、多くの家庭からの寄付によりつくられたと説明すると、陛下は「これは特別な存在ですね」と言い、像に向かって深々と一礼されたということです。

また、陛下に花束の贈呈役だった少年僧(10)が到着時に陛下に渡すことができず、帰る際に再び花束を手に待っていると、陛下は笑顔で花束を受けとり、「大きくなったら日本に来てください」と優しく声をかけられたということです。