【気象庁発表】2025年07月10日16時30分
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第5号

関東甲信地方と東北地方では引き続き10日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。関東甲信地方では10日夜遅くにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

[気象概況]
11日にかけて前線が東北地方から関東甲信地方を南下する見込みです。関東甲信地方と東北地方では、前線に向かう暖かく湿った空気や日中の気温上昇、上空の寒気の影響も加わり、引き続き10日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となる所があるでしょう。また、西日本と南西諸島では高気圧の縁辺を回る暖かく湿った空気の影響で、引き続き12日にかけて大気の状態が非常に不安定となる所がある見込みです。
現在、関東地方や東北地方では雷を伴って非常に激しい雨や猛烈な雨が降っている所があります。

[雨の予想]
関東甲信地方と東北地方では雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、西日本や南西諸島では雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨となる所があるでしょう。
10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  関東甲信地方    150ミリ
  九州南部      150ミリ
  奄美地方      150ミリ
その後、11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  九州南部      150ミリ
  奄美地方      100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
関東甲信地方
 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方 10日夜遅くにかけて

[防災事項]
関東甲信地方と東北地方では10日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
西日本や南西諸島では12日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。