パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘をめぐり、アメリカのトランプ大統領は「今週中に停戦が成立する可能性が高い」との認識を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「今週中に(停戦の)合意が成立し、サインできる可能性が非常に高いです。もし、成立しなければ、来週になるかもしれません」

アメリカのトランプ大統領は9日、イスラエルとハマスが停戦に向けた間接交渉を行っていることをめぐり、今週中の合意の成立に強い期待感を示しました。

また、ハマスが拘束している人質の解放についても、「実現に近づいていると思う」と話しました。

トランプ氏は、8日には2日連続となるガザ情勢の協議をイスラエルのネタニヤフ首相と行っていて、「私たちは停戦、平和を望んでいる」と強調しています。

こうしたなか、イスラム組織ハマスも9日に声明を出し、ガザで拘束する人質10人の解放について同意したと明かしました。

一方で、ガザからのイスラエル軍の撤退や、恒久的な停戦に対する保証については引き続き交渉が続けられているとしたうえで、「イスラエルの頑なな姿勢により、これらの問題に関する交渉はこれまでのところ困難を極めている」と明かしました。

イスラエルとハマスの交渉をめぐっては、これまでも同様の争点について互いに譲らず、今後、交渉がまとまるかは依然として不透明です。