ことし3月、愛媛県松山市内の路上で女性が首を切りつけられた事件。松山地裁で行われた裁判で、傷害などの罪に問われている男が起訴内容を認めました。

傷害などの罪に問われているのは松山市中村の無職、鈴木秀一被告53歳です。

起訴状などによりますと鈴木被告はことし3月20日未明、愛媛県松山市三番町の路上で30代の女性の口を背後から塞ぎ、ナイフを首に押し当て全治およそ3か月の大けがをさせたということです。

この事件をめぐっては、先月9日に初公判が開かれましたが、鈴木被告は、冒頭の一言をのぞき、事件に関する内容について黙秘していました。

9日の裁判で改めて起訴内容について問われた鈴木被告は、その内容について認めました。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は、鈴木被告が事件の直前、上着を黒色のものに着替えていたことなどを明らかにしました。

また裁判の中で、鈴木被告が凶器として使用したという刃渡りおよそ7センチのナイフが検察官から示され「あなたのもので間違いありませんね」と問われると、「そうやなあ」などと認めていました。

次の裁判は来月26日に開かれ、被告人質問が行われる予定です。