毎日の通勤電車、座りたいけど座れない…そんな不満はありませんか?
そんな不満を先進技術で解決できないか。何号車に乗っていれば、どの駅から座りやすくなるのか、“座れる確率”を見える化したアプリが登場しています。

電車で座りたい…独自の戦略練る人も

40代男性
「座りたい。座れるなら座りたい。ラッキーみたいな感じですね、座れたら」

なかなか座れない通勤電車。諦めている人もいる中、みなさん、独自の戦略で座れる席を狙っています。

20代女性
「夏だったら弱冷房車に乗ったりします。キンキンに冷えてる車両のほうが人が多いんじゃないかって」

40代男性
「大きな荷物を転がしている外国人も多いので、そうすると東京駅や新橋でも外国人が降りるケースが多い」

30代女性
「ポジショニングが大事だと思ってるので、順番を守りつつも(車内奥に)スーっと入っていってなるべく座席の前あたりに立ってると、どなたかが降りた時に座れる」

「座れる確率」を見える化するアプリが登場

そうした中、座りやすさ=『着座確率』を可視化してくれるアプリが登場。目的地や時刻などを入力し、検索すると…

記者
「『座れる確率の高い号車があります』と表示されます。代々木上原で、1号車から4号車が座れる確率が高いようです。さらに他の駅でも座れる確率が高そうな号車が表示されました」

乗車したときには座れなくても、その先「何号車で」「どの駅」から座りやすくなるのかまで表示してくれるアプリ「乗換NAVITIME」。

東京メトロとナビタイムがタッグを組んで、2025年1月から試験的に情報提供しています。

1日平均で684万人を運ぶ東京メトロ(2024年度)。その膨大なデータを解析し、“着座確率”を導き出しているそうです。

実際に、東京・赤坂駅からアプリを使って東京駅方面(二重橋前駅)へ向かってみると…

記者
「3から5号車が空いているという表示が出ましたので、5号車に乗ってみました。かなり空いていましたね。6号車7号車に目を向けてみましたが、かなり立っている人が多い印象でした」

さらに、大手シンクタンクでは電車に座るための戦略研究も。その名も『鳥・虫・魚・コウモリの目戦略』。電車を降りる人を様々な視点から見分けるというものです。

なぜなら、降りる人は直前にスマートフォンや本をしまったり、アナウンスを確認するなど、“しがちな行動” があるということです。これを察知することで、“座れるチャンス”が拡大するというのです。

ただ、注意深く観察しないと…

20代男性
「この駅で降りそうだなって思って、前に立ってたら一生降りなくて。難しいですね、見極めが」