松山城の城山で起きた土砂災害から今月12日で1年です。
これまでの愛媛県松山市の対応について、野志市長は「全力で取り組んできた」と述べました。

松山城の城山では去年7月、斜面が崩れて住宅が全壊し、一家3人が亡くなったほか、周辺の住宅やマンションにも大きな被害が出ました。

8日の記者会見で、野志市長はこれまでの松山市の対応について問われ、次のように述べました。

松山市 野志市長
「全力であたってきたと思っている。評価と言うのは自分でするものではなくて人が評価するものだと思っている。我々はできるだけ丁寧な対応をしてきたと思っています」

城山を管理する松山市に対し、ふもとの緑町の住民からは、土砂災害との関連も指摘されている緊急車両用道路の設計や管理について改めて検証することや、住民説明会を再度開くよう求める声があがっています。

住民の不満に対し、野志市長は…

野志市長
「皆様ご意見は様々だと思いますので出来るだけ丁寧に対応していくしかないと思っています」

野志市長は、これまで同様、「検証は適切だった」という説明を繰り返したほか、「住民からの質問には個別に対応している」として説明会を再び行わない考えを示しました。

発生から1年となる今月12日については野志市長が現場で献花を行う予定だということです。