週末にアメリカ南部テキサス州を襲った大規模な洪水による犠牲者は80人を超え、キャンプに参加していた10人の少女の行方がいまも分かっていません。被害はなぜ拡大してしまったのか、取材しました。
茶色に濁った水がすべてを押し流していきました。4日早朝、記録的な大雨が降ったテキサス州中部の各地で大規模な洪水が発生し、これまでに82人の死亡が確認されました。
テキサス州 アボット州知事
「大勢の人がキャンプに来ていました。行方不明者を見つけるために河川全体で捜索を継続していきます」
最も大きな被害が出たのがグアダルーペ川の流域です。この地域では子ども28人を含む68人が死亡したほか、サマーキャンプに参加していた少女10人と大人1人の行方が分かっていません。
記者
「こちらがグアダルーペ川です。普段の川幅は80メートルほど先の木あたりまでということなんですけれども、氾濫した川の水はこの高い木のなかほどまで押し寄せたということなんです」
川辺にはキャンプ場などが多数あり、独立記念日の連休で多くの人が訪れていたところを濁流が一気に襲いました。
キャンプ場のオーナー ロレーナ・ギジェーンさん
「沢山の車がライトをつけたまま川を流されているのが見えました。クラクションの音と多くの叫び声も聞こえてきました」
キャンピングカーに泊まっていた男性は…
「車が(洪水で)動き出して外に出ようとしたんですが、ものすごいスピードで水が上がってきて、結局水にのまれました」
突然の出来事に必死に対応したといいます。
「その後たまたまそこの木につかまってヘリコプターに救出されました。(Q.どのくらい木につかまっていた?)5時間です」
被害はなぜここまで大きくなってしまったのか?要因の1つは、この地域の地形にあるといいます。
非営利団体CEO オースティン・ディックソンさん
「ここは緩やかな丘が連なる地域ですが、場所によっては標高が一気に300メートルも急激に上がります。そして、丘は石灰岩でできていて、表土が非常に薄いため、大雨が降ると水が一気に斜面を流れ落ちる特性があります」
過去にも度々、大きな洪水に見舞われてきたものの今回は水かさが増すスピードが異常だったとキャンプ場のオーナーは語ります。
キャンプ場のオーナー ロレーナ・ギジェーンさん
「わずか40~50分で水がここまできたんです。水位は9~12メートルほどです」
一方で、こんな指摘も…
キャンプ場のオーナー ロレーナ・ギジェーンさん
「洪水の警報は全くありませんでした。警報の音が鳴ったのは…そう、洪水がここまで押し寄せた後でした。間に合いませんでした」
行政の対応に疑問の声が上がっているほか、トランプ政権が進める「気象局の人員削減」の影響を指摘する専門家の見方を伝えるメディアも出てくるなど、波紋が広がっています。
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