災害関連死も含め県内で33人が亡くなった西日本豪雨の発生から7年となる7日、被害の大きかった地域では住民らが献花に訪れ、犠牲者の冥福を祈ると共に、復興への思いを新たにしました。

肱川の氾らんで5人が犠牲となった愛媛県西予市野村町では、川に花を投げ入れる住民の姿がありました。

(住民)
「未だにこの近辺の人は、雨が降って川の水が増えると、非常に不安になってしまうということを言われているので、まだ風化していない」
「風化をさせずにずっと語り繋いでいきたい」

また、災害の伝承へ川沿いに整備された公園には献花台が設けられ、西日本豪雨について学ぶ地元の小学生も訪れ、亡くなった人の冥福を祈ると共に、復興への思いを新たにしていました。

(野村小6年生の児童)
「初めてそんなに水が増えたのを見て、怖かったのを覚えている」
「犠牲になった人の気持ちはわかることは出来ないかもしれないけど、その日のことを忘れないようにと思った」
「防災知識を学んできた。次の災害に活かしていきたい」

一方、県内では最も多い13人が亡くなった愛媛県宇和島市でも、吉田町にある豪雨災害を伝える石碑に遺族らが訪れ花を手向けていました。

(遺族)
「ちょっと落ち着いてきた、でもやはり、寂しい。助けてやれなかったのが残念」

市では毎年、追悼式典を開いてきましたが、災害から7年を経て自由献花のみを行う方針となりました。

県によりますと、西日本豪雨により県内では関連死6人を含む33人が亡くなったほか、住宅被害も6600棟余りに上り、現在も砂防施設やかんきつ園地などで、復旧作業が続いているということです。