西予市城川町の神社で、行われていた神事「どろんこ祭り」。人が減り2018年以降は途絶えていますが、きょう地元の有志らが神事の一部を再現して田植えを行いました。

西予市城川町土居の三嶋神社では、五穀豊穣や無病息災を願う神事「どろんこ祭り」がおよそ140年前に行われるようになりましたが、人が減ったことなどから、2017年に行われたのを最後に途絶えています。

6日行われたのは、当時の神事の一場面「三番下し」を再現したもので、水の張られた田んぼに、天狗の面をかぶった主役の「大番」らが現れるとにぎやかな太鼓や鐘の音に合わせて泥にまみれながら舞いを披露しました。

訪れた人たちは、写真を撮るなどして数年ぶりに行われた「三番下し」の様子を楽しんでいました。

(子ども)
「楽しかった。大番さんが落ちたところが面白かった」

この催しは、三嶋神社の所有する田んぼの管理を委託されている、地域おこし協力隊のメンバーらが、地元ににぎわいを取り戻そうと企画したものです。

このあと田植えも行われ、およそ800平方メートルに、地元の住人らおよそ20人が丁寧に稲を植えていました。植えられたコメは10月ごろ収穫されるということです。