ドイツとオランダの情報機関は、ロシアがウクライナで化学兵器の使用を拡大していて、窒息性の有毒ガスが発生する「クロロピクリン」が使用されていることを確認したと発表しました。

ドイツとオランダの情報機関の共同発表によりますと、ロシア軍はウクライナとの戦闘で化学兵器の使用を拡大していて、これまで確認されていた催涙弾のほかに窒息性の有毒ガスが発生する「クロロピクリン」の使用を確認したということです。

情報機関は「化学兵器禁止条約に違反する深刻な事態で、いかなる状況下でも化学窒息剤の使用は禁止されている」と警告しています。

また、オランダの国防相は「化学兵器は組織的かつ大規模に使用されていて、これを常態化させてはいけない。さらなる制裁とロシアの孤立化、ウクライナへの軍事的支援の継続が必要だ」と強調しています。