“マサカリ投法”で知られる元プロ野球選手・村田兆治さんが火事で亡くなりました。72歳でした。村田さんは9月、空港での暴行容疑で逮捕されましたが、亡くなる9日前に、子どもたちへの思いを私たちに語っていました。

■近年は子ども向けに離島で野球指導 9月には空港でトラブルとなり暴行の疑いで逮捕

火の手が上がったのは、11日午前3時半頃のことでした。

燃え上がるのは、東京・世田谷区にある元プロ野球選手の村田兆治さんの自宅です。

村田さんは、火元とみられる2階の小部屋の床に部屋着を着て座った状態で発見され、その後、病院で死亡が確認されました。村田さんに外傷はなく、死因は一酸化炭素中毒とみられています。

近所の住民
「2階の階段から降りてきた。(消防隊に)抱きかかえられて、2人ぐらいで」

ーーその時の火傷の状態は?

近所の住民
「全然きれいだった。なんともなかった。無表情で、全然動かなかった」

当時、自宅には村田さんのほかに人はいなかったということです。また出火原因は分かっておらず、自宅からタバコは見つかっていないそうです。

村田さんは、“マサカリ投法”と呼ばれる独特な投げ方で通算215勝をあげ、野球殿堂入りもしました。1990年に現役を引退。近年は、子どもたち向けに離島での野球指導にあたるなど、後進の育成に力を注いでいました。

村田さんは2022年9月、羽田空港の保安検査場でトラブルとなり、保安検査員の女性の左肩を押したとして暴行の疑いで逮捕。その後、釈放されました。