トラブルが頻発しているとして、観光庁が、宿泊予約サイト「Agoda(アゴダ)」に業務の改善を要請していたことが明らかになりました。

Agodaが関連するトラブルは熊本県内でも起きています。

南小国町の旅館スタッフ「勝手に内容を変えて販売して、責任をとらないというのはどうなのかなという疑問はあります」

こう話すのは熊本県南小国町にある旅館のスタッフです。この旅館では2025年4月ごろから、旅館側と宿泊客で予約内容に対する認識が異なるケースが相次ぎました。

旅館が独自に調べたところ、国内の予約サイト経由で「1泊夕食付き」で販売していたプランが、「Agoda」では無断で「1泊2食付き」プランに変更されていたことがわかりました。

旅館スタッフ「朝食の数に急な変更が発生するので現場に支障が出る。負担を大きくかけてしまう。あとは1泊夕食の料金しかいただけないのに朝食を無料で負担するという費用面の部分」

また、利用条件や宿泊料金も本来のものとは異なっていたといいます。

旅館スタッフ「全館禁煙なのに喫煙で予約ができているし、旅館に落ちてきた予約と、ダミーで入れた予約との差が4990円上乗せされていた。上乗せされた分がどこに行くのかは私たちにはわからない」

大手の旅行代理店によりますと宿泊業界では、提携する外部の予約サイトでも宿泊を受け付ける「提携先販売」と呼ばれる手法が主流となっています。しかし、トラブルが起きた旅館は、プランが無断で変更されることは想定していませんでした。

旅館スタッフ「私たちが提供した宿泊予約サイトから、お客様が予約した提携先のサイトまで、そこまでのやりとりのどこかで何かが起きている」

旅館は国内の予約サイトを通じて「Agoda」に改善を求めたものの、しばらくの間改善されなかったことから、現在は海外客向けの販売をやめています。

旅館スタッフ「一緒に盛り上がっていきたいので、お客様にも不誠実、宿にも不誠実なビジネスのやり方は今後一切やめてほしい」

同様のトラブルは他の宿泊施設でも起きていました。