広島県庄原市で84歳の女性が殺害された事件。庄原市は、65歳以上が占める高齢化率は44.9%で、県内有数となっています。今回の事件は高齢の単身世帯が狙われました。お年寄りの見守りや防犯について考えます。

「落ち着かない…」
「1人暮らしが多いので、早く捕まってほしい」
現場近くに住む高齢者は不安を漏らします。

「20年前に起きたことがまた起きた…」と漏らす住民も。現場近くでは22年前にも90代の1人暮らしの女性が殺害される事件が起きていて、不安が広がっています。

庄原市は市民に戸締まりの徹底を呼びかけています。

高齢女性
「戸締まりを忘れることもあったので、これからはチェックしながら意識したい」

広島県で65歳以上が占める高齢化率は29.9%です。一方、庄原市では5月末時点で44.9%。事件が起きた東城町に絞ると49.6%で、「2人に1人」が高齢者です。

庄原市では高齢者のみで構成される世帯などに緊急通報の装置を給付。緊急時にボタンを押すと、消防に連絡がつながります。また、75歳以上で構成される世帯や、介護が必要な65歳以上の単身世帯などを対象に見守り活動もしていて、生活相談や安否確認をしています。

田森自治振興区 名越和之会長
「若い世代は都会に出るので、地域をあげて見守りをしていかないといけないと再認識している。民生委員など団結を強固にしていかないといけない」