教員の不祥事が相次いでいることから、山口県教育委員会は16日、コンプライアンス意識の向上を図ろうと、民間のリスク管理担当者や弁護士などを含めた検証委員会を設置しました。



設置されたのは「県綱紀保持対策チーム外部検証委員会」です。

弁護士、臨床心理士など6人が外部から参加し、委員長には山口フィナンシャルグループコンプライアンス・リスク統括本部長の西野肇さんが選ばれました。

県内では教員の不祥事が相次いでいて、2022年度、23年度には過去10年で最多の11件、昨年度は9件の懲戒処分が出されています。

県教委は教員のコンプライアンス意識を向上し、不祥事の根絶に向けた取り組みを強化するとしています。

この日は教員と児童・生徒とのSNSの使い方などについて意見が交わされました。

県教育委員会 教職員課 安武宏典 課長
「動機と機会と正当性、3つのどれか一つが欠けると不祥事が起きにくくなる。いかにそれらの要因を排除していくか。不祥事が起こらない環境を作っていくかということが重要」

委員会では、来年3月に提言を公表する予定です。