アメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)に市への事前通告なしにF35Bが新たに配備された問題です。

福田良彦市長は16日、展開は一時的で「周辺の生活環境に大きな影響が及ぶものではない」と配備に理解を示しました。



アメリカ軍岩国基地には先月上旬、県や岩国市への事前の通告なしにF35Bの新たな部隊が配備されました。

国は当初、アメリカ側からの情報として「一時的な運用であり機数に大きな変更はない」などと説明していました。

しかし、福田良彦市長は「情報が乏しく判断しかねる」として、運用期間や機数が変わらないとする根拠を示すよう再度求めていました。

再回答で国は「アメリカ側からは今回の運用はあくまで一時的なもので、岩国での運用機数に大きな変更はないと説明されている」としました。

具体的な根拠は示されませんでしたが、国は「これまでも任務の補完や支援のために一時的に別の部隊が展開したこともある」と一時的に部隊が増えた事例を挙げていました。

市は県とともに検証し、市議会で見解を明らかにしました。

福田良彦 岩国市長
「市としましては、このたびのVMFA211(F35B部隊)の岩国基地への展開があくまでも一時的なものであり、岩国基地を拠点に運用される航空機の機数に大きな変更はないということであれば、岩国基地周辺の生活環境に大きな影響が及ぶものではないと思われます」

市が独自に集めた情報や、アメリカ側の動画配信サイト情報、国からの回答を分析して判断したということです。

今後も部隊の動向を注視する必要があるとしています。