テルアビブで取材を続ける増尾記者に聞きます。双方の攻撃が激しさを増すなか、収束に向かう兆しはあるのでしょうか。また、イスラエルとイランは今後の対応をそれぞれどのように考えているのでしょうか。

先制攻撃をうけ、報復に踏み切ったイラン側ですが、さきほど、アラグチ外相が会見に臨み、イスラエルへの攻撃は「自衛の範囲内だと」としたうえで、「イスラエルが攻撃をやめれば、私たちも攻撃を止める」と述べました。

双方が攻撃を続けるなか、まずはイラン側が攻撃の停止に向けた呼びかけをしたことになります。

一方、今回の事態を引き起こしたイスラエル側ですが、強硬姿勢は変わりません。

イスラエル軍はアラグチ外相のこの発言の直後、イラン国民に向けて「兵器を製造する工場付近にいる人たちは今すぐ退避が必要だ」などとする退避命令を出しました。

これはイスラエル軍が新たな攻撃を行うことを示唆する内容で、アラグチ氏の呼びかけを拒否したとみることもできます。

イスラエルは13日に核関連施設などを標的としたイランへの攻撃に踏み切って以降、攻撃の対象範囲を拡大させる動きを見せ続けています。

イラン側としても、イスラエルからの攻撃が続く限りは反撃せざるを得ない状況で、攻撃停止の兆しは全く見えてきません。