アメリカ・ワシントンで軍事パレードが行われた14日、全米各地でトランプ政権を批判するデモが行われ、ニューヨーク中心部には5万人が集まり、声を上げました。

記者
「ニューヨーク市内の中心部ですけれども、トランプ政権に抗議する人が多く集まって道を埋め尽くしています」

「王様は要らない」と題したデモへの参加者はニューヨークの中心部、5番街をおよそ1.5キロにわたり行進し、トランプ大統領に対する抗議の声を上げました。

デモ参加者
「トランプは王様のように振舞い、法に従っていません。やりたい放題です。彼は私たちを恐怖の中で生きさせたいのです。抗議やカミングアウト、憲法が保障する自分が信じることを口にすることへの恐怖です。私たちはそれを取り戻すつもりです」
「恐怖で参加できない多くの有色人種の友人たちのために行進しています。年老いた白人女性として言います、私を捕まえに来なさい!」
「トランプは残酷で、国や憲法を破壊していることを誰も喜んでいないわ」

ニューヨーク市警察によりますと、デモの参加者は5万人にのぼったということです。

14日、首都ワシントンでは、軍事パレードが開催され、この日はトランプ大統領の誕生日でもあります。これにあわせて、全米のおよそ1800か所でトランプ政権を批判するデモが行われました。

記者
「自作のプラカードを持っている人がこれまで以上に多く、参加者それぞれに主張があるということが強く伝わってきます」

デモ参加者
「王様は要らない!」

不法移民の摘発をきっかけとした抗議デモが続くロサンゼルスでは州兵や海兵隊も警備にあたる中、2万人以上が集まりました。

デモ参加者
「(軍事パレードは)お金の無駄で、残念だと思います。トランプ氏のエゴでしかありません」
「大勢の人々が団結し、自由と正義のために戦っているんです」

日中、デモは平和的に行われましたが、夕方以降は石を投げる抗議者もいて、警察が催涙ガスやゴム弾を使用する場面もありました。