イスラエルとイラン双方が攻撃を続ける中、15日に予定されていたイランの核開発をめぐるアメリカとイランの協議が中止となりました。

イランの国営メディアは、南部の天然ガス田とガスの精製施設が14日、イスラエルのドローン攻撃を受けたと報じました。

イスラエル軍はイランのミサイル関連施設を攻撃するなど、大規模な作戦を続けていると発表。「イラン西部と首都テヘランで制空権を握っている」としています。

一方、イラン側も13日夜から14日未明にかけ、イスラエル中部テルアビブなどにミサイル攻撃を行いました。

さらに、イスラエルメディアは、北部を狙ったミサイル攻撃があったと報じました。15日には、オマーンでイランの核開発をめぐるアメリカとイランの協議が予定されていましたが、オマーンの外相は協議は中止になったと明らかにしました。

イランのアラグチ外相は、「イスラエルの蛮行が続く中でアメリカとの協議を続けることは正当化できない」と述べています。

こうした中、アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が、中東情勢などをめぐり電話会談しました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領はイスラエルの攻撃を非難し、緊張緩和のため仲介役を担う用意があると表明しました。一方、トランプ大統領は、イランとの協議を再開する用意があると述べたということです。

トランプ大統領はSNSで、会談では「イスラエルとイランの戦争を終わらせるべき」との考えで一致したとしています。