本格的な大雨シーズンを迎え、東京・葛飾区で川の氾濫を想定した水防訓練が行われました。

訓練は、京成本線の電車の運行が終了した午前1時ごろから、葛飾区の荒川橋梁で行われました。

消防団など参加した人たちは、水防活動の手順に従い、止水板や大型水のうを手際よく設置していました。

荒川橋梁の堤防は周囲に比べて低く、増水すると川の水が堤防を越えてあふれ出す危険性があると指摘されています。荒川橋梁の堤防が決壊した場合には、葛飾や八潮などおよそ18平方キロメートルにおよぶ広い地域が浸水し、30万人が被災すると想定されています。

現在、国土交通省は荒川橋梁周辺の堤防をかさ上げする事業を進めていて、12年後の2037年度の完成を予定しています。