「創刊号はウン百円」そんなフレーズでお馴染みの模型付き週刊雑誌。制作にチャレンジした方もいらっしゃると思いますが、実際、完成までにどれくらいかかるのか気になりますよね。
そんな「パートワーク」と呼ばれる模型作りに取り組むユーチューバーの作品展が、今、松江市で開催されています。

高さ75センチ、今にも動き出しそうな「マジンガーZ」。制作期間は2年8ヶ月。全100号を揃え、完成させた作品です。

作ったのは、松江市に住む模型女子ユーチューバー「タンサック」さん。

模型女子ユーチューバー タンサックさん
「今はネジの目を見ただけで、これはこの素材用のネジっていうのがすぐ分かるようになりました」

そう、このタンサックさん、テレポート山陰で2021年に取材しています。

「模型のロマンを探索するモケジョ、タンサックです」

コロナ禍で、当時、人気を集めていたプラモデル作りの動画投稿が話題の模型女子ユーチューバーとして紹介。

模型女子ユーチューバー タンサックさん
「多分、苦手な方で、難しい部分もたくさん、まだまだあるという感じ」

そう話していたタンサックさん。模型作りを始めてから制作した作品は
およそ50点。今回、その中から選りすぐりの作品20点を集め、初めて、"個展"を開催することにしました。

模型女子ユーチューバー タンサックさん
「今まで、日の目を見てこなかったこの模型たちが、こうして展示会として、みんな並べるのも初めてですし、みんなに見てもらうのも初めてなので、とても嬉しい」

今回、展示されているのはすべて、パートワーク・分冊百科と呼ばれる雑誌を全号揃えて完成させる作品。
例えば、こちら、スターウォーズに登場するミレニアムファルコンは全100号。2年近い日々を掛けて制作すると

「ジャーン!」 
「しっかり光っております」
「チューバッカが助手席で、ハン・ソロは運転中でしょうか?」

そんなタンサックさんのユーチューブ。制作の様子だけじゃなく、こんな投稿も。

「マツダRX-7は全部で110号で完成となっておりますので、約2年と4カ月くらいで完成予定です」

それだけの時間とお金を要するだけあって出来上がった模型は本物さながら。
ダイキャストといわれる鋳型で作った金属の部品からなる質感。ギミック。音や光の効果も搭載し、まるで、テレビや映画の中からそのまま、抜け出してきたような仕上がりです。

模型女子ユーチューバー タンサックさん
「コツコツやるしかなくて、一気に作れないので、YouTube視聴者の皆さんからの応援とかアドバイスがあって、100号とか120号とか達成している」

そんな数ある作品の中で、タンサックさんの自信作がこちら、「サンダーバード秘密基地」。
全110号で完成させた作品は、組み立てるだけでなく、タンサックさんが塗装や細かい演出も加え、なんと、東京で開催された「サンダーバード55周年シネマコンサート」の会場でも展示されました。

模型女子ユーチューバー タンサックさん
「よくここまで作ったなというのと、こう並んでいるのは多分、日本で初めてだと思う。是非、皆さんに、全国から見に来て欲しいと思います」

模型女子タンサックさんの作品展は、6月28日まで、松江市の出雲玉作資料館で開催中です。