6月23日の慰霊の日を前に、糸満市の平和祈念堂で戦没者に追悼の意を込めて祈念像のほこりを払う「浄め」が行われました。

「浄め」は毎年、慰霊の日の前と年末に行われていて、12日は県立芸術大学の学生や研修生など35人が参加しました。

祈念像は沖縄戦で2人の息子を失った県出身の芸術家・山田真山が、戦没者の追悼と平和への願いを込め90歳になるまでの約18年をかけて制作したもので、学生たちは頭から台座まで丁寧にほこりを拭き取りました。

▼糸数政次さん(70)
「戦後80年経ってもいまだ世界で戦争が行われている。世界平和を願っている」

▼松岡洋平さん(20・県立芸大生)
「平和への思いが詰まっているものに対して、平和を思う気持ちでやることが大事だと思った」

沖縄平和祈念堂では「慰霊の日」の前日の22日、沖縄全戦没者追悼式の前夜祭が行われます。