アメリカと中国の貿易問題をめぐる閣僚級協議について、中国メディアは「貿易上の懸念の解決に向けて新たな進展があった」と伝えました。

中国国営の中央テレビは11日、ロンドンで2日間にわたり行われた貿易問題をめぐるアメリカと中国の閣僚級協議について「双方の貿易上の懸念の解決に向けて新たな進展があった」と伝えました。

先月、スイスで行われた協議で両国が合意した内容を実行に移す枠組みで、原則、一致したということですが、具体的な中身については明らかになっていません。

協議に参加した何立峰副首相は「貿易戦争に勝者はいない。中国は貿易戦争を望まないが恐れることもしない」としたうえで、「今回の協議で得た成果を維持し対話を続けるべきだ」と、アメリカ側に合意を守るよう呼びかけました。

これに対してアメリカ側は今回の協議について「米中の経済関係をさらに安定させた」と評価したうえで、合意内容を着実に実行していく考えを示したということです。