アメリカ・ロサンゼルスでトランプ政権の移民政策に対する抗議活動が続く中、ニューヨークでも連帯を示そうと、デモが行われました。

記者
「集まった人々からは『移民当局は出て行け』と抗議の声があがっています」

ニューヨークでは10日、移民裁判所の前に多くの人が集まり、時折、スペイン語などを交えながらトランプ政権による移民の取締りに対する抗議の声を上げました。

両親がメキシコからの移民
「両親が理由もなく逮捕されたらどうしようと常に考えてしまいます」

祖父母がグアテマラからの移民
「政権が暴力をエスカレートさせようとしているのではと恐怖を感じています。ネイティブアメリカンでない限り、私たちは誰もが移民やその子どもなのに」

移民に英語を教える参加者
「これまで出会った人の中でも、移民の人たちは最も素晴らしい人たちです。母国の悲惨な状況から逃れようとしているだけです。私は彼らを助け、連帯するためにここに来ました」

一時はデモ参加者と政権側を支持する人たちが言い争う場面もみられましたが、参加者たちは警察官が警戒する中、「移民当局はいらない」などと書かれたプラカードを掲げ、ニューヨークの街を練り歩きました。

CNNによりますと、ニューヨーク市では10日の夕方に45人が身柄を拘束されたということです。

この日はサンフランシスコやシアトルなどでも抗議デモが行われていて、ロサンゼルスで始まった抗議活動は全米各地に広がりをみせています。