9日、米軍嘉手納弾薬庫地区の敷地内で不発弾が爆発し、自衛隊員4人がけがをした事故で、陸上自衛隊第15旅団は「事故調査委員会」を立ち上げました。
陸自によりますと9日午前11時20分ごろ、読谷村の米軍嘉手納弾薬庫地区にある県管理の不発弾保管庫の前で、自衛隊員が回収後の不発弾から土やさびを取り除く作業をしていたところ、不発弾が爆発しました。
作業をしていた自衛隊員4人は顔や手にけがをするなどし、このうち1人は現在も入院中です。
事故を受けて陸上自衛隊第15旅団は9日、副旅団長を委員長とする事故調査委員会を立ち上げ、原因の究明を進めています。
また今回爆発したのは、米国製の75ミリ対戦車りゅう弾の信管部分だったことが分かりました。
▼中谷 防衛大臣
「周辺の皆様方にはご心配をおかけしましたことを、お詫びを申し上げます。防衛省自衛隊としましても今後、安全かつ確実に不発弾処理を実施していく考えであります」
中谷防衛大臣は「不発弾に関する対策は重要な課題」だとして、不発弾の処理を続ける方針を強調しましたが、第15旅団は事故当時行っていた不発弾の「確認作業」を一時停止していて、再開のめどは立っていないとしています。
八重瀬町の畑で見つかった米国製5インチ艦砲弾の処理作業が、11日実施される予定です。