9日午前11時ごろ、沖縄県読谷村の不発弾保管施設で、不発弾が爆発し、陸上自衛隊員4人が病院に搬送された。2人が顔や腕などにけがをした。

陸上自衛隊によると、現場は沖縄県読谷村の米軍嘉手納弾薬庫内にある不発弾保管庫で当時、不発弾処理隊の隊員が弾薬の種類を調べるため、さびを取る作業をしていた。現場付近にいた警備員によると、「ボン」という短い破裂音が聞こえたという。

作業にあたっていた隊員4人が病院に運ばれ、このうち2人は顔や腕にけがをしたが、いずれも軽傷。他の2人は、それぞれ片耳に難聴症状を訴えている。

▼読谷村に住む男性
「大きい弾薬庫を抱えているもんだから、心配ではありますね」
▼読谷村に住む男性
「自衛隊も気をつけてやっていると思うんだけど、しょうがないと思う」

県によると現場は最終処理までの間、不発弾を保管するため県が設置した保管庫で、実際の管理は自衛隊が担っている。

沖縄の陸上自衛隊不発弾処理隊はこれまで、4万322件の不発弾を処理しているが、防衛省によると、作業中に隊員がけがをするのは今回が初めて。