大相撲で史上最多の優勝45回を誇る元横綱・白鵬の元宮城野親方(40)。

6月9日付けで日本相撲協会を退職し、会見で「世界・相撲グランドスラム構想」を発表した。今後は、「相撲を世界に広げていく」という。

この構想は、「金銭的にも大成功を収める可能性がある」と話すのは、作家でスポーツライターの小林信也さん。その理由を聞いた。

白鵬は辞めたくて仕方がなかったのでは

Q元白鵬・元宮城野親方の心境をどのように想像しますか

スポーツライター 小林信也さん
白鵬は辞めたくて仕方がなかったのではないでしょうか。実は内心、この退職で「思いっきりやれるぞ」という気持ちも結構あるんじゃないかと思います。

Q辞めたくて仕方がなかった理由とは?

スポーツライター 小林信也さん
やはり協会との間の軋轢が大きかったようです。11月の部屋の再開についても全部、協会側の「あと出しじゃんけん」のような感じだったのです。

Qあと出しじゃんけんとは?

スポーツライター 小林信也さん
白鵬が辞表を出すという「辞意表明」があると、協会側は部屋再開についてチラチラと「再開も考えていますよ」言うのですが、元白鵬側からすると「もっと先に言ってくださいよ」という感情はあったのではないでしょうか。しかも11月と言われても確証はない。そんな状態で自分の将来が閉ざされるのは困るという、元白鵬にとっては当然の決断と言えるのではないでしょうか。

元白鵬の構想 国際的な企業が莫大な金を投資する可能性

Q今後について、「世界・相撲グランドスラム構想」を明らかにし、相撲の世界的な普及に取り組むとしています。大相撲と異なる国際的な「世界・相撲グランドスラム」は実現可能なのでしょうか

スポーツライター 小林信也さん
動画配信サービス・ネットフリックスで制作された「サンクチュアリー聖域-」という、相撲を題材にしたドラマも世界的にヒットし、相撲はインバウンドの人たちに大変好評です。アメリカでもプロレスを舞台にしたドラマに「相撲レスラー」が出てきて大変な人気ですから。

Q資金的な目途はついているのでしょうか

スポーツライター 小林信也さん
今のうちに元白鵬と仲良くなっていた方がよいでしょうね(笑)

金銭的にも大成功を収めることでしょう。

現役時代から関わりのある大企業がスポンサーとして名を連ね、更にこれまで相撲に縁のなかった国際的な企業が莫大な、相当なお金を投資する可能性は十分にあると思いますね。