アメリカ・ロサンゼルスで不法移民の一斉摘発の抗議活動に対応するため、州兵が投入されました。ただ、デモ隊の一部が暴徒化するなどし、衝突が激化しています。

記者
「道路の奥ですが、炎があがり、黒煙が立ち上っているのが見られます。ロサンゼルス市庁舎周辺ですが、抗議者が多く集まっています。治安部隊が対応していますが、ゴム弾なり、閃光弾を発射している様子も見てとれます」

抗議の声をあげる人々に対し、ゴム弾などで対応する警察官ら。

ロサンゼルスでは不法移民の一斉摘発を行う移民・税関当局とこれに反発する抗議活動の参加者らが激しく衝突したことを受け、トランプ大統領が2000人の州兵を投入する大統領覚書に署名。

8日、州兵が投入されましたが、路上の車に火がつけられ炎上するなど緊迫した状態が続いています。

アメリカ トランプ大統領
「どこにでも兵士を配備するつもりだ。私たちの国にこんなことは起こさせない。バイデンのときのように国をバラバラにはさせない」

トランプ大統領はこのように話し、事態の推移によっては海兵隊を動員する可能性があるという考えを示しました。

「ワシントン・ポスト」によりますと、知事の同意を得ずに大統領が州兵の派遣を決めたのは60年ぶりで、極めて異例のことだと伝えています。

周辺では道路が封鎖されているほか、抗議活動の参加者の一部が幹線道路に流入するなどの混乱も起きています。