人道支援物資を届けるため、環境活動家のグレタ・トゥンベリさんらが船でパレスチナ自治区ガザを目指し航行していることについて、イスラエルの国防相は、到着を阻止するよう指示したと発表しました。

イスラエルのカッツ国防相は8日、グレタさんらが乗った船がガザを目指して航行を続けていることについて、「到達しないよう、あらゆる手段を講じて阻止するよう軍に指示した」などと明かしました。

グレタさんらは、危機的な人道状況に陥っているガザに食料や医薬品を届けるため、1日にイタリアを出発し、9日にもガザ沿岸に到着する見込みとされています。

グレタさんは、過去にも船に乗ってガザへの到達を目指しましたが、この際はイスラエル軍によるものとみられる無人機攻撃で航行を断念していました。

ガザの周辺海域はイスラエル軍によって封鎖されていることから、今回も到達は困難との見方が出ていますが、グレタさんは自身のSNSを更新し、「船から目を離さず、なによりパレスチナとすべての抑圧された人々から目を離さないでください」などと投稿しました。