アメリカ西部ロサンゼルスで不法移民の一斉摘発の抗議活動に対応するため、州兵の一部が現地に到着しました。

ロサンゼルス中心部で8日の早朝に撮影されたこちらの映像。兵士らが次々と集まり、一帯には装甲車がずらりと並びます。連邦局が入る建物周辺では、州兵が盾を運ぶ様子なども映っていています。

ロサンゼルスでは6日、不法移民の一斉摘発を行う移民・税関当局とこれに反発する抗議活動の参加者らが衝突し、地元警察などは催涙ガスやゴム弾などで対応に当たっていました。

こうした状況を受け、ホワイトハウスは7日、「カリフォルニア州の無責任な民主党指導者たちが、市民を守る責任を放棄した」として、トランプ大統領が2000人の州兵を投入する大統領覚書に署名したと発表していました。

今回の州兵の派遣について、ニューサム知事は「意図的に煽っていて、事態をエスカレートさせるだけだ」と政権の対応を批判しています。

トランプ大統領
「私たちはどこにでも兵士を配備するつもりだ。私たちの国にこんなことは起こさせない。バイデンの時のように、国をバラバラにはさせない」

トランプ大統領は8日、このように述べたうえで、事態の推移によっては海兵隊を動員する可能性があるという考えを示しました。

「ワシントン・ポスト」によりますと、知事の同意を得ずに大統領が州兵の派遣を決めたのは60年ぶりで、極めて異例のことだと伝えています。