中国で人生が大きく左右されるといわれる全国統一大学入試「高考」が行われています。受験競争のあまりの激しさに政府は学習塾を禁止するなど対策に乗り出していますが、果たして効果はあるのでしょうか。
「加油!(がんばれ)」
きのう始まった中国の全国統一大学入試「高考」。受験生は1335万人と去年よりやや減ったものの、厳しい競争環境に変わりはありません。
会場の周辺では、縁起が良いとされるチャイナドレスを着た保護者が子どもを見送ります。なかには、最後の最後まで勉強を続ける受験生もいました。
受験生
「(高考は)人生の中で経験しなければならない試練です」
受験生の母親
「(高考は)人生において重要な節目で、子どもの今後の生活や就職にも関係します」
学歴が重視される中国では受験競争が年々過熱。身体に鞭を打つように、アミノ酸の点滴を受けながら受験勉強をする高校まで登場しました。
こうした状況を受け、2021年、政府は激しい受験競争を緩和させようと小中学生を対象とする学習塾について、新設や営利目的での運営を認めないとするルールを発表。事実上、塾を禁止しました。
それから4年、その効果はというと…
小学1年生のリュウくん(仮名・7歳)。すでに大学受験に向けた準備をはじめています。
午後3時半、英語で授業を受けるインターナショナルスクールから帰宅すると…
父親 陸亨さん
「まずこのページをやりなさい」
はじめたのは漢字の勉強です。自宅での勉強を一通り終え午後6時前、親子が向かったのは、事実上、禁止となったはずの学習塾です。
中には、廊下に座って子どもの授業が終わるのを待つ大勢の保護者の姿が。
記者
「午後8時なのですが、たくさんの子どもが出てきました。塾が終わったみたいです」
2時間の授業を終え、帰宅します。
リュウくん(仮名・7歳)
「(中国語の)物語を勉強しました。きょうはテストを受けました」
塾は依然として存在すると父親は話します。
父親 陸亨さん
「看板だけ変わっています。例えば、数学は思考と呼ばれています」
しかし、なぜ子どもを“勉強漬け”にするのでしょうか?
父親 陸亨さん
「国は子どもたちの学習の負担を減らすと言っていますが、子どもたちは依然としてテストで評価されています。周りがみんな勉強しているのに、自分の子にさせないわけにはいきません」
政府の規制をかいくぐって今なお、ひそかに存在する学習塾。中国が厳しい学歴社会である限り、激しい競争は続きそうです。
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