ウクライナとの直接交渉を率いるロシアのメジンスキー大統領補佐官は、交渉で合意した遺体や捕虜の交換について「ウクライナ側が無期限で延期した」と主張しました。一方、ウクライナ側はこの主張を否定しています。

ロシアのメジンスキー大統領補佐官は7日、ウクライナ側と合意した6000人の遺体引き渡しに関し、第1陣となる1212人の冷凍保存された遺体を指定の場所に運んだものの、ウクライナ側が現場に現れなかったとSNSに投稿しました。

そのうえで「ウクライナ側が突然、遺体の引き渡しと捕虜交換を無期限に延期した」と主張しました。

一方、ウクライナの捕虜問題調整本部は「遺体の引き渡しの期日は合意に至っていない」としてロシア側の主張を否定したうえで、「汚いゲームを止め、合意内容を数日中に明確かつ遅延なく履行するよう」強く求めました。

ロシアとウクライナは2日にトルコで行われた直接交渉で新たな捕虜交換や遺体の返還で合意し、ウクライナのゼレンスキー大統領は捕虜交換について7日から8日に実施する計画があると述べていました。