JR長崎駅東口の広場に設けられたベンチ。元々はフラットな座面でしたが、いつしか座る人を区切るような突起が付けられました。その原因となったのは「スケボーによる傷」でした。

広場を管理する長崎市の長崎駅周辺整備室によると、ベンチは2024年11月から供用が開始されましたが、ベンチの角や端のスロープを使ってスケボーをする行為が散見されるようになったということです。

広場は駅前かつ付近に大型商業施設があり行き交う人も多いことから、長崎市はスケボー行為をやめるよう呼びかける掲示を周辺に出していましたが、同年10月頃までにはベンチに傷がついているのが確認されたということです。

これを受けて長崎市はベンチがスケボーに使われるのを防ぐため、約45万円の予算をかけてベンチの座面40か所に仕切り用の突起を付けたということです。

警察によりますと、交通のひんぱんな道路におけるスケボー行為は道路交通法76条4項3号の「道路における禁止行為等」(5万円以下の罰金)にあたり取り締まりの対象となりますが、公園や広場など道路以外の場所においては管理者の判断次第となっています。

長崎市は広場でのスケボー行為について「危険行為にあたるので控えてほしい」としていて、駅周辺の再整備の完了に合わせて広場でのスケボー禁止をルール化したいとしています。