ドイツとフィンランドを訪問していた広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長が帰国し、活動の成果を報告しました。佐久間理事長は改めて「二度と核兵器を使ってはならない」と訴えました。
県被団協の佐久間邦彦理事長は核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)などの要請を受けて5月19日から27日までドイツとフィンランドを訪れました。
ドイツではベルリンのノーベル賞受賞記念集会に参加し、現地に住む日本の若者8人を含む約30人の前で被爆体験を証言。3月の核兵器禁止条約締約国会議でドイツがオブザーバー参加を見送ったことにもふれたうえで、「二度と核兵器を使ってはならない」と改めて訴えました。

フィンランドでは開発NGO「FINGO」が主催した多文化フェスティバルに参加し、「核兵器をなくすことが我々の大きな役割だ」と各国の協力を呼びかけました。
県被団協佐久間邦彦理事長
「被爆者の証言はどこへ行っても通じると思う。私たちがずっと訴えていくことが核兵器廃絶へ繋がると一つの確信を得た」
県被団協は今後、市民向けの帰国報告会も行う予定です。