中居正広氏と女性との間に生じたトラブルをめぐるフジテレビの第三者委員会の報告書について、中居氏の代理人弁護士が30日、第三者委員会側に改めて証拠の開示などを求める文書を公表しました。一方、元女性アナウンサーの代理人弁護士は「事実と異なり、看過できない」などとJNNの取材に回答しています。フジテレビの第三者委員会は、中居正広氏と元女性アナウンサーのトラブルを「性暴力」と認定しましたが、中居氏側は「中立性・公正性に欠ける」などと反論し、関連する音声データなどの証拠を開示するように求めています。

第三者委員会はこれに対し「事実認定は適切だった」として証拠の開示には応じていませんが、中居氏の代理人弁護士はきのう(30日)、第三者委員会に改めて証拠の開示などを求める文書を公表しました。

この文書によりますと、第三者委員会が中居氏に対して調査への協力を求めた際、「2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではなく、前足と後足が大事」と中居氏側に通知していたものの、報告書では、「胴体部分を『本事案』と位置づけ、一方的に性暴力と断定している」と批判。

さらに、「調査対象を無断で変更しながら、十分な検証手続きも踏んでおらず、『だまし討ち』に等しい」としています。また、この報告書の内容について中居氏が、「愕然とした」「驚愕した」と述べているとも明らかにしました。

一方、元女性アナウンサーの代理人弁護士はJNNの取材に対し、「この文書の中で、女性Aとの関係性やメールのやりとりの内容、さらに1月9日に中居氏が発表したコメントに関する当時の中居氏の代理人と女性A代理人とのやりとり等の経緯について言及されている部分は事実と異なるものであり、看過できないと考えております」とした上で、「報道機関に公表する文書において、あえて中居氏がこのような言及を行ったことは、女性Aに対するさらなる加害(二次加害)に他ならないと代理人としては考えています」と回答しました。また、「今回の文書公表の前に、中居氏代理人から事実の確認やメール等の当時の証拠の提供を求められたことはありません」と説明しています。