福岡県内では飲酒運転の検挙件数が2025年4月末時点で912件と前の年の同じ時期を大きく上回っています。
こうした中、飲酒運転の危険性を体験する講習会が福岡県宗像市で開かれました。

宗像市の自動車学校で行われた飲酒運転体験型ドライビングスクール。

飲酒運転の危険性を認識してもらおうと警察が主催した講習会で、交通ボランティアや交通安全協会の会員など約30人が参加しました。

参加者はまず、通常の状態で自動車学校のコースを運転し、

反射神経を機械で計測します。

参加者「乾杯!」
その後、1時間かけて用意された酒を飲みました。
参加者「これ冷や酒」「6杯目」

奥田千里 記者「実際に私も飲酒運転を体験してみます。いただきます」
350ミリリットルのビール1缶と缶チューハイ2缶を飲んだ記者。

呼気検査では、飲酒運転の基準値の2倍を超えるアルコールが検出されました。
奥田千里 記者
「あまり酔っている感覚はないんですけど意外と高い数値が出てますね」
参加者「0.5やね」「0.76」
酒を飲んだ参加者たちは、車に乗り込み、運転を体験します。

奥田千里 記者「行ってきます」

自動車学校の教官
「ブレーキとアクセルが少し雑ですね」
「今2つめのコーンに少し接触しました」

奥田千里 記者
「あまり酔っている感覚は無かったけど、自分が気づかないところでうまくいっていないところがある」

酒を飲むと判断力が低下し、反射神経も鈍るため、乱暴なハンドル操作やスピードを出し過ぎてしまいます。
参加者
「脱輪した。5回くらい脱輪してましたね!」
「酒飲んでるから」
「運転が横着になる」
「飲んだら乗るなやね」
警察によりますと、2024年の飲酒運転の検挙件数は1826件と、前の年に比べて292件増加しています。
また、2025年は4月末時点で、912件と前の年の同じ時期を392件上回っています。

宗像警察署・矢加部忍 交通課長
「車を運転する予定がある方であれば、前の日にお酒を控えていただく、もしくは飲む量をコントロールしていただきたいと思います」

警察は運転する前には、「アルコールチェッカーなどを使ってお酒が残っていないか確認してほしい」と呼びかけています。














