2017年に富山県高岡市の高岡市民病院で診察を受けた50代男性が腸に穴が開く「S状結腸穿孔」と診断され後遺障害を負ったなどとして、病院に損害賠償を請求していたことが分かりました。

富山県高岡市によりますと男性は2017年12月25日、便秘症状と腹痛などにより高岡市民病院を受診。CT撮影や内視鏡検査をして薬の処方を受け帰宅しました。

同月27日にも診察を受けましたが、その2日後、急激な腹痛で別の病院に緊急搬送され「S状結腸穿孔」と診断。

手術後、手足のしびれが残るなど後遺障害が残ったとして、2023年、高岡市に損害賠償を請求していました。

高岡市民病院は診断の際、男性に食事の適切な方法など十分な説明をしていなかったと一定の責任を認め、男性と示談交渉を進めてきました。

病院側は男性に賠償金1000万円を支払うことで和解が成立したということです。

高岡市は6月定例会に議案を提出し、議決後に合意書を取り交わすとしています。