太平洋戦争中にサイパンやテニアンで亡くなった県出身者を慰霊するため、遺族らが22日、現地に向けて出発しました。
太平洋戦争中、サイパンやテニアンで激しい地上戦が行われ、県出身者およそ1万3000人が犠牲となりました。
現地での慰霊は1968年に始まり、遺族の高齢化などもあって2019年に一度は途絶えたものの、3年前に「南洋群島慰霊と交流の旅」として再開しました。
今年は20代から90代までの40人が参加しています。

▼サイパンで家族3人亡くした菊池美枝子さん(79)
「祖母と兄が亡くなって伯母もバンザイクリフで投身自殺。子どもを前に抱っこ、後ろにおんぶして」「遺骨収集できなかった」「悔しいですよ」
▼最高齢の参加者 名城トミ子さん(92)
「(妹と弟の)成仏を願うんですよ」「生きているうちは、歩けるうちは行こうかなと。いつまで行けるかわからないけど」

遺族らはサイパンの慰霊塔などを訪れる予定です。