フィリピン当局は南シナ海の自国の排他的経済水域内で、複数の中国船が「軍事利用を目的とした海洋調査活動を行っている」と指摘しました。

フィリピン沿岸警備隊の報道官は、20日に記者会見を開き、北部ルソン島や西部パラワン島の沖合で、今月1日以降、合わせて3隻の中国船が「軍事利用を目的とした海洋調査活動を行っているのを確認した」と明らかにしました。

中国船が活動していたのは、いずれもフィリピンの排他的経済水域の内側の海域で、深海探査機や水中ドローンが搭載されていたとしています。

フィリピン沿岸警備隊は今月6日にも、中国の海洋調査船の活動を捉えた映像を公開していて、中国が潜水艦の航行を支援するための海底地図を作成している可能性があるとして、警戒を強めています。