イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザで新たに大規模な地上作戦を開始したと発表しました。1日あたりの死者は連日100人を超えていて、さらなる被害の拡大が強く懸念されています。

イスラエル軍は18日、ガザ地区の北部と南部で大規模な地上作戦を開始したと発表しました。

16日に軍事作戦の拡大を発表して以降、攻撃を強めていて、アルジャジーラによりますと、18日には少なくとも151人が死亡。

また、イスラエルメディアによりますと、カッツ国防相はハマスの事実上の指導者と伝えられていたムハンマド・シンワル氏が先週の攻撃で死亡したとの見方を示しました。

ハマスに対し、人質解放などをめぐる交渉で圧力をかける狙いとみられますが、ハマスの高官は現在行われている交渉で「受け入れられない提案を受けた」と述べるなど、双方の要求には依然として大きな溝があり、交渉は難航しています。

こうした中、ネタニヤフ首相は声明を出し、人道状況が悪化するガザに最低限の食料の搬入を認めると明らかにしました。

ただ、大規模な作戦が行われている中で、住民が物資を受け取ることができるのかといった懸念も指摘されています。