阿部正輝記者「3か月ぶりに全線で運転再開した只見線。只見川を臨む会津川口駅にも列車がやって来ました」

福島県金山町のJR会津川口駅。16日朝、只見線に揺られて約3か月ぶりに乗客の姿が戻ってきました。

JR只見線は、2月の大雪の影響で会津川口から只見の間で雪崩や倒木が発生しその後、運休が続いていました。

ようやく迎えた運転再開。駅に到着した上り列車には、久しぶりに列車で通学する地元の高校生たちや、観光客の姿がありました。

高校生「久しぶりだな、みたいな。嬉しい気持ちになった」

東京から来た観光客「きのうの午後から只見線に乗って、昨夜は会津宮下に泊まった。(車窓からの景色は)見事な絶景だった、最高」


長期間に及んだ只見線の運休は、周辺の観光にも大きな影響を与えました。

季の郷 湯ら里 酒井智也支配人「冬季間の景色などを楽しみに只見線に乗りながら雪景色を見に来る方が非常に多くいるので、影響は大きかった」

只見町の宿泊施設「季の郷湯ら里」では、今年2月は、20件のキャンセルがあり宿泊客も3割程度減少したということです。

酒井支配人「駅席まで送迎もしているので、只見線で来たお客様にホテルを使ってもらい、只見の自然と食を満喫してほしい」

こちらは、JR只見駅前で土産物の販売などを行う「只見町インフォメーションセンター」です。運休期間中の売り上げは去年の半分まで落ち込み、再開を待ち望んでいたといいます。
只見町観光公社吉津てるみさん「客足もほとんどなくなってしまった。ぜひ皆さんに来ていただき、只見線に乗っていってほしい」

会津若松駅と新潟県の小出駅の間の全線で運転再開となったJR只見線。
今後、奥会津の観光回復へ期待が持たれています。