4月、高知市に住む80代女性にNTTや警視庁を名乗る詐欺の電話がありました。被害は未然に防ぐことができましたが、女性の自宅にスマートフォンを郵送してくる新しい手口だったということです。

高知県警によりますと、4月18日、高知市に住む80代女性に「2時間後からこの固定電話は使えなくなります」「使用する場合は1番を押してください」とNTTを騙る自動音声の電話がありました。

女性が指示に従うと警視庁特殊犯罪捜査2係の和田翼(わだ・つばさ)を名乗る男につながり、「あなたの名前を使用して携帯電話を作り、犯罪に利用している男がいる」と言われました。その後男は女性の自宅にスマートフォンを郵送。通話アプリなどで女性の証券会社の資産、5000万円を解約して別の口座に移すように指示し、女性は解約を申し込んだということです。しかし、多額の解約申し込みを受けた証券会社の社員が女性を訪問し被害を未然に防ぎました。

スマートフォンを送りつける詐欺は最近出てきた手口で、県内ではすでに被害が出ているということです。スマートフォンを持っていない高齢者を騙すため送りつけたとみられています。

県警は「警察が捜査の過程でスマートフォンを送ることはない」と注意を呼び掛けています。