アメリカのトランプ大統領が中東3か国の歴訪を終え、まもなくUAE=アラブ首長国連邦を後にします。歴訪で見えてきたのはトランプ氏が持つ外交の「2つのカード」でした。
トランプ大統領は日頃から『力による平和』を訴えていますが、今回の歴訪で強調したのは『繁栄による平和』の実現です。
企業のCEOを多数引き連れ、サウジアラビア、カタール、UAEで、巨額の経済協力や武器販売の取り引き=ディールを取り付けたトランプ大統領。演説で引き合いに出したのはイランでした。
アメリカ トランプ大統領
「アラビア半島の国々が選んだ道と極めて対照的なのは、湾の向こう側の災難、イランだ」
経済成長を遂げる湾岸諸国を「繁栄の成功例」と見せつけながら、経済制裁に苦しむイランに核開発断念と関係改善を何度も訴えました。
アメリカ トランプ大統領
「イランには素晴らしい国になってもらいたいが、核兵器を持つことは許さない」
今回、シリアの暫定大統領と電撃的に面会し、制裁解除の方針を表明したのも、イランを孤立化させ追い込む狙いがあります。
トランプ氏はイランに爆撃をちらつかせながら、話し合いによる合意を選ぶよう迫っています。
「力」と「繁栄」の2つのカードでイランとのディールを実現できるか、それが今後の中東外交の大きな注目点となります。
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