水道料金を検討してきた富山市の審議会が「料金の引き上げは妥当」とした答申書を14日、市の上下水道局に提出しました。
富山市上下水道局を訪れたのは、水道料金の値上げについて議論してきた上下水道事業経営審議会の辻琢也会長で、前田一士事業管理者に答申書を提出しました。

上下水道事業経営審議会 辻琢也会長
「適切な引き上げで、富山の素晴らしい水を維持していただきたい」
答申では、平均改定率をそれぞれ「水道料金は27パーセント、下水道料金は19.4パーセントまで引き上げることは妥当である」としています。


この引き上げは、節水機器の普及や人口減少が進み、使用量が落ちていく中で、安定した収益を維持することが難しくなると想定された引き上げ幅となっています。

審議会は去年8月から6回にわたり、水道料金の値上げについて協議を行っていて、シミュレーションではひと月に20立方メートルを使用する標準的な世帯の場合、水道料金は459円(月額)、下水道料金は374円(月額)の値上げとなります。

富山市上下水道局は今回の答申を市に提出し、来年4月からの値上げを目指す方針で、実現すれば水道料金の改定は18年ぶりとなります。