6700億円以上の赤字決算を発表した日産自動車。
2027年度までをめどに17工場を10に統合し約2万人を削減する方針を明らかにしました。
影響はどこまで広がるのか。
日産の工場がある福岡県苅田町には関連する企業も多く、経営者からは「人員整理」のシナリオが現実味をもって語られ始めています。
追加の人員削減 グループ全体の15%を発表

日産自動車は13日午後5時から横浜市内の本社で決算会見を開き、昨年度1年間の決算で、6708億円の最終赤字となったことを発表しました。
また、去年11月、全世界で9000人を削減し、生産能力を2割減らす計画を明らかにしていましたが、追加でおよそ1万人の人員削減を行う方針を示しました。
グループ全体のおよそ15%の従業員を削減することになります。
また、日産自動車はタイなど3つの工場を閉鎖する方針を示していますが、2027年度までを目途に17ある工場を10の工場に統合することも明らかにしました。
バッテリー工場の建設も断念

日産をめぐっては、5月9日、北九州市で予定していた電気自動車向けのバッテリー工場の建設を断念したと発表したばかりでした。