海の生き物の生態を守る活動です。高知県大月町の小学生たちがイカの産卵用の木の枝を柏島の海に沈めました。
大月町柏島では周辺の海に生息するアオリイカが卵を産み付ける“藻場(もば)”=藻の群生が少なくなっています。

こうした中、23年前から、「すくも湾漁協」と地元のダイバー、黒潮実感センターが協力し、人工の産卵の場として木の枝を設置する活動を続けています。
大月小学校の6年生も環境学習の一環として参加していて、子どもたちは長さが2メートルほどのヒノキの枝の不要な小枝を切り取り、イカの絵やメッセージを描いた板を取り付けました。



この後、二組にわかれて船に乗り込み、沖に移動。大人たちと一緒に、重りを付けた枝、28本を赤灯台近くの海に次々と沈めました。沈めた枝はダイバーたちが海底の杭に固定します。

(小学生)
「大きくなってね」
「イカがたくさん増えてほしいと思います」
「いっぱい卵を産んでから子孫を残してほしいです」
アオリイカは5月中旬から6月中旬にかけて産卵します。去年は、沈めた枝の周辺に複数の親イカが姿を見せたといい、イカの産卵が確認されています。
