甘い香りに包まれる季節になりました。

山口県萩市で12日、初夏の風物詩である夏みかんの花が見頃を迎えていました。

奥野粋子アナウンサー
「こちら白く可憐な花がたくさん咲いています。萩市内にあるかんきつ公園の夏みかんの木です。この花は5月に入ってから咲き始めたということで、今ここ一帯とても爽やかで甘い香りに包まれています」。


かんきつ公園には夏みかんおよそ100本をはじめ、かんきつ類およそ380本が植えられています。

今月8日に園内にある3本の基準木に花が咲き、開花宣言がありました。


萩市 樹木医 草野隆司さん
「町中が萩がこの香りでふくいくと香るというか、1番良い時期なんで、また咲いてくれてありがとう、そんな気持ちですね」



今年に入って3月までの気温が低かったため、去年より1週間ほど開花が遅くなりました。


白い花が散ったあとは「だいだい」と呼ばれる黄色い実を結び、およそ1年かけておいしく食べられるようになるそうです。

萩市 樹木医 草野隆司さん
「酸味がとれてヘルシーな美味しい夏みかんが食べられるぞっていうサインが、開花だと思ってもらえたらよいと思います」

また城下町に咲く夏みかんの花を楽しむ観光客の姿もありました。

京都から来た観光客
「ほんとや。すごい香ってる。この香り俺、好きやわ。甘酸っぱ~い」

町を包む爽やかな香りに、癒やされているようでした。


萩市に咲く夏みかんの花の香りは、環境省が選定する「かおり風景100選」に県内で唯一選ばれています。


まだつぼみの花も残っていて、花の見頃はこのあと10日ほど続くということです。